若手社員の逃げ場

仕事で辛いことから現実逃避して、気持ちの休まることを書きたいです。

2020-01-01から1年間の記事一覧

香取慎吾版「西遊記」の、嘘の幸せ

目が覚めて「いい夢を見た気がする」とぼんやり夢の内容を思い出そうする。この瞬間が1番穏やかな状態かもしれない。大抵舞台は学校で、ぼくが何気なく言った発言が好意的に取られて祭り上げられるというような内容だった気がする。ハナハナの実を食べたぼく…

利他的な鬼滅の刃と利己的なビジネス書

最近読んだビジネス書に「利己的であれ」との教えがあった。尊敬するあの人の為に仕事をしても、その人が自分の前から居なくなってしまった時にモチベーションを保てなくなるからだ。と、説明していた。 対して、鬼滅の刃が流行った理由は「利他的だからだ」…

安倍公房「砂の女」解説から読みとく充足感

安倍公房さんの「砂の女」に付いていた解説から考えたことをまとめました。 砂穴に突き落とされた主人公は脱出を試みるが、村民に阻止されてー。 「希望は、他人に語るものであっても、自分で夢みるものではない」 砂のような流動的な世の中で自分が生きた証…

安倍公房「砂の女」における砂の流動性

安倍公房さんの「砂の女」を読んだ感想です。ネタバレを含みます、ご注意ください。 昆虫採集が趣味の主人公は新種の虫を求めて砂地へ来ました。そこで砂の下敷きになりそうな家に閉じ込められてー。 砂は細かくなった岩です。軽くて乾燥しているので簡単に…

「呪術廻戦」の悪役が語る感情の純度

昨日、ブログに書かせて頂いた「呪術廻戦」の名言。 気に入った名言2つの内のもう一つ。こちらも第5話から 「人間は嘘でできている。表に出てる正の感情や行動には必ず裏がある。だが負の感情、憎悪や殺意などは偽りのない真実だ」 感情として負の感情の方が…

「呪術廻戦」における平等

ネットフリクス で呪術廻戦を観始めました。 現在配信している7話まで追いついた中でよかったのが、第5話。 気に入った名言が2つあったのでその内の1つを紹介します。 「不平等な現実のみが平等に与えられている」 この世に平等などない。生物にはピラミッ…

F「20代で得た知見」による、どっちつかずのグレー

Fさんの「20代で得た知見」を読みました。 「20代の内に知っておいた方がいいこと」をまとめたエッセイ集です。 『生憎天気予報は晴れでも雨でもなく、曇りの日が多い。こんなに白か黒かを決めたがり、この色を身につけたがるのは、私たちが灰色の存在だから…

安倍公房「他人の顔」の孤独

安倍公房さんの「他人の顔」を読みました。顔を失った男が人間そっくりの仮面を被って孤独と戦う話です。 ネタバレを含みますのでご注意ください。 街に出ると人がいます、となればその人たちの視線がある。作者はこの視線を「腐食性の毒をまぶした針」と表…

カフェインは精神安定剤よりも効く

会社を休みはじめてから2ヶ月が経った。処方された薬を飲んでもなかなか、胸の痛みは引かない。唯一の趣味だった「お酒」も薬の飲み合わせが悪いらしく週に1回まで数を減らした。 お酒に代わって増えたのがエナジードリンクである。 薬の副作用で襲ってくる…

堕落の労力のために

夏目漱石作「それから」を読みました。 両親から結婚を迫られている主人公がのらりくらりと生活しながら自分の気持ちに気づいていく話。 主人公の代助は頭のいい人物のようだが、お金を持っている両親に生活費を貰って自分は働こうとしない。それどころか働…

その舟を漕いでゆけ

鈴木祐著「科学的な適職」を読みました。 自分に合う職業、所謂「天職」を科学的に見つけよう、という本です。 老人に後悔したことを聞くと、キャリア選択についての後悔が1番多いそうです。人が自由に仕事を選べるようになったのは19世紀からで、人類史の中…

偽物の殻

武田友紀著『「繊細さん」の本』を読みました。 小さなことが気になってしまうような「繊細」な方に向けられた本で、症例や対処法が載っています。 読んでて「なるほど」と思ったのが、 「本当の自分」を抑えて殻をかぶっていると、その「殻」に合う人が集ま…

靴の替え時

木下古栗作「サピエンス前戯」を読みました。 女性器を舐めるロボットを作ったCEOの話。 初対面の男性のオナニーを見ることになった話。 古典文学をエロパロディする仕事を受けた話。 と下ネタの長編3本立ての小説になっております。 どのお話も仕事の転機を…

溜め込むと大きな失敗をする

ネットフリクスのドラマ「人間レッスン」をみた。 成績優秀な高校生が裏で援助交際の元締めとしてお金を儲ける話。 第一話の冒頭から主人公は担任教師から忠告を受けるんです。 「お前みたいな成績優秀で、素行がいい、非の打ちどころがない人間が1番厄介だ…

また黙ってヤケ酒をする

太宰治作「人間失格」の2回目の読破。 人付合いの苦手な主人公が他人を偽って苦しむ話である。 ぼくも主人公のように道化になってしまう。人に話せるほどの栄光や、のめり込んだ趣味もない。身を削りながら過去の失敗談を話して、相手の出方を伺ったり、相手…

グチャグチャな人がオールナイトニッポンに呼ばれる

佐久間さんのオールナイトニッポンにバカリズムさんがゲストできた。佐久間さんにいわせると、バカリズムさんは傭兵だ。芸が完成されている。 逆に佐久間さんに気に入られているオードリーはグチャグチャな状態からオールナイトニッポンをやっていて、ニッポ…

動きながら考える

塚本亮著「ヤバい モチベーション」を読みました。 ぼくは無気力な人間だ。平日に計画した「休みの日の過ごし方」はほとんど達成されずに月曜日を迎えてしまう。仕事にしてもそうで、1番のモチベーションは「怒られないように静かに定時を待とう」である。 …

自由な発想

外山滋比古著「思考の整理学」を読みました、 従来の教育は先生と教科書という、「答え」に基づいたものだ。答えという風に乗り、滑空する。いわば、グラインダーの生産工場が学校である。 社会に出れば、「自発的な人間」が求人の募集要項に現れる。こちら…

ドライブスルーの正義

夏の成功は「シーズン中にどれだけレッドホットチキンを食べられるか」にかかっている。一昨日、高畑充希さんが美味しそうにレッドホットチキンを食べるCMを目撃して、夏の到来を感じた。 朝ご飯を規則正しい時間にとってコンディションを整える。そして混む…

ネガティブな目

ショーンエイカー著「幸福の優位7つの法則」を読んだ。 本書では「幸せは成功に先行する」とある。人間の脳は、普通の気分のときでもネガティブな気分のときでもなく、ポジティブな気分の時に最もよく働くようにできている、ということが証明されている。幸…

諦める

昨日の保険の先輩とサイゼリアに行った帰り際。先輩の同期の話になった。ぼくの会社の中で特に忙しく働いている人で「仕事人」といった言葉が似合う。 先輩はお金を求めた。ぼくは平穏が欲しい。先輩の同期は仕事に生きている。 先輩は同期のことを「色々諦…

教育係の先輩

数ヶ月前に会社を辞めた先輩が、話をしたい、とサイゼリアに誘ってくれた。 入社当時にぼくの教育係をしてくれた先輩だ。残業をする人が多い中でこの人だけソッコー帰っていて憧れた。部署が離れても気になっていた。 その先輩が突然辞めた。「やりたいこと…

踊らにゃ損

先週末にお母さんとドライブをした。「最近ハマってること」や「したいこと」を聞かれた。 「特にない」 この状況だとか関係なく、行きたいたいとこも、したいことも思い浮かばない。今まで楽しかったことも、なんとなく楽しめなくなっている。飲み会だけが…

教師期待効果の実感

伊坂幸太郎作「逆ソクラテス」を読んだ。 この本で『教師期待効果』という言葉が出てくる。教師が「この子は将来、優秀になる」と思って接すると実際に優秀になる。それほど教師の影響は大きいということだ。 ぼくは小学時代はクラス委員長をやるような人間…

物理のスタンド

高校の文理選択は非常に迷った。得意科目は現代文で好きな教科は物理だった。 物理の先生は生徒から人気の先生で、物理法則の説明にはジョジョやガンダムを題材にしていた。ジョジョの5部に「クラフトワーク」というスタンドが出てくる。物体を固定する能力…

仕事ができないことを意識した日

ぼくは仕事ができない。割と早めに内定を頂いていた自分がまさか仕事ができないとは思わなかった。しかし、今思えば入社前から仕事のできない片鱗は現れていたのである。 内定の数ヶ月後。グループの親会社を含めての説明会があった。名前と大学名を言って自…

戦力にならん

1つ上の先輩が異動になった。仕事ができると評判でぼくより1年だけ先に入社したとは思えないほど人脈があってイキイキと仕事しているように見えた。その人が会社イチ、ブラックな部署に異動だ。そこで働いた人は決まって「あそこが1番キツい」と苦い顔をし…

クセ認証

クセの時代(上)指使いであなたが分かる:日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO60659010S0A620C2TJ2000/ 日経新聞の記事。人の癖を利用して認証を行う。例えばパソコンのタイピング。タイピング速度や「jかzか」使うキーによって同一人物か…

古代の健康法

去年の健康診断でひっかかった。酒を飲み過ぎて肝臓の数値が悪かったのだ。そこから健康意識が生まれて二日酔いになる度に意識が高まるのだった。 二日酔いに何度もなると食べ物の好みも変わってくる。やたらと薄味のさっぱりしたものを欲するようになる。ミ…

やりたいことの見つけ方

八木仁平著「世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方」を読んだ。 遊びでも仕事でもなんでもいい。生きがいと呼べるものが欲しい。それでこの本をひらいた。 本書では過去のエピソードや大切にしているもの、怒ってしまうことなど自分の内面を眺めて本当…