若手社員の逃げ場

仕事で辛いことから現実逃避して、気持ちの休まることを書きたいです。

教育係の先輩

 


数ヶ月前に会社を辞めた先輩が、話をしたい、とサイゼリアに誘ってくれた。

 


入社当時にぼくの教育係をしてくれた先輩だ。残業をする人が多い中でこの人だけソッコー帰っていて憧れた。部署が離れても気になっていた。

 


その先輩が突然辞めた。「やりたいことがある」と言って。

 


その先輩と食事だ。

 


席に着いて注文をすると、ぼくはなんで仕事を辞めたのかと聞いた。

 


ぼくらの仕事は忙しい時期と暇な時期で大きく仕事量が違う。暇な時の方が先輩は辛くなるらしい。ぼくもそういう時期は色々考え過ぎてしまうから分かる。先輩はそんな時間がもったいないと感じてその時間も有効に活用したいと思った。そこで考えたのが出来高払いの仕事である。

 


その話をした辺りで紙とペンを出しながら

 


「そういえば保険は入ってる?」

  

と先輩が聞いた。

 


紙に『3つの保険』と書いて説明を始めた。

出来高払いの仕事とは保険の仕事であった。

お金を貯めてジェットスキーとバイクを買いたいそうだ。

 


ぼくは今してる仕事を「したくなくて」辞めたいと思っている。先輩は「やりたいこと」の為に仕事をかえた。その「やりたいこと」が「お金儲け」であっても前向きな転職なんじゃないか。

 

 

 

保険は断った。