若手社員の逃げ場

仕事で辛いことから現実逃避して、気持ちの休まることを書きたいです。

踊らにゃ損

 


先週末にお母さんとドライブをした。「最近ハマってること」や「したいこと」を聞かれた。

 


「特にない」

 


この状況だとか関係なく、行きたいたいとこも、したいことも思い浮かばない。今まで楽しかったことも、なんとなく楽しめなくなっている。飲み会だけが心から楽しい。そのことを伝えると

 


母は「幸せ?」と笑いながら聞いた。

 

 

 

ぼくは心の奥をスコップでさらわれたような気がして一緒に笑った。

 

 

 

 


しかし、時間が経ってもその言葉が消えなかった。それに月曜日が重なる。先週は失敗したまま帰らされたし、そこから続行はシンドい。報連相ができてなかったので回数を増やしたが上司の態度は芳しくない。

 


仕事で集中が切れると関係のないことを考えてしまう。幸せの意味やしたいことをずっと考えていた。

 


17時を過ぎると仕事が消化できてきて定時に帰れそうだ。脳内ではビリーアイリッシュのバッドガイが流れている。タイピングもあの曲にリズムになってたかもしれない。

 


楽しめないことが多いがよく漫画を読む。その中でも楽しみにしてるのが珈琲先生の「ワンダンス」だ。

 


吃音症の男の子とクラスで浮き気味な女の子がダンスで自己表現をするようになる漫画。

 


口下手なぼくは言葉を超えた彼らの関係に憧れてしまうのだ。

憧れ過ぎて会社でビリーアイリッシュみたいに踊りそうになるほどに。

 


家に帰って任天堂Switchのダンスゲームを起動する。曲はボニーMの「Rasputin」。ワンダンスのワンシーンを思い出す。フリがシンプルでも音と動きがピッタリ合えば上手く見える。裏拍を意識して体にメリハリをつけながら動かす。「パーフェクト」の文字が光る。動きが激しくて息が切れる。苦しいのに心が軽い。浴槽にお湯を溜める間だけする予定が曲が終わると次の曲を入れてしまう。落ち込んで固まった心は固体の分子が振動して気体になるように広がっていった。