若手社員の逃げ場

仕事で辛いことから現実逃避して、気持ちの休まることを書きたいです。

やりたいことの見つけ方

 


八木仁平著「世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方」を読んだ。

 


遊びでも仕事でもなんでもいい。生きがいと呼べるものが欲しい。それでこの本をひらいた。

 


本書では過去のエピソードや大切にしているもの、怒ってしまうことなど自分の内面を眺めて本当にやりたい事を見つけていく。ここでいう「やりたいこと」は全編職業の話のようだ。

 


著者が師匠と謳う方が「自分とお客さんの両方が『飽きない』のがいい『商い』だ」と教えてくれたそうです。お客さんの需要に応えながら自分のやりたいことをしていかないと長続きしない。

さらに著者は自身の経験から自分を犠牲にして人のために働くのは3年が限度と語る。

ぼくは今年で入社3年目。ちなみに1年目の夏ぐらいから仕事には嫌気が差している。

 


経営学者ピータードラッガーは「強みが成果を生む。弱みはたかだか頭痛を生むくらいのもの。しかも弱みをなくしたからといって何も生まれはしない。強みを生かすことにエネルギーを費やさなくてはならない。」と言った。

 


ぼくの強みはなんだろうか。「16personalities」という性格診断では「気分屋で人の枠にはめられるのを嫌う」と診断された。

就活サイトの強み診断では「発想力が高い」とあった。おすすめの職業のトップはwebデザイナーで、嫌で堪らない機械設計士の仕事も書かれていた。

 


設計の仕事はいかにセオリーからハズレないシンプルな機械を作れるかである。つまり、人の枠にはめられまくる。それはぼくが従来の製品とほとんど変わらないようなつまらないものを描かされ続けているから余計に感じることかもしれない。しかし、これができないと今までにない新しい商品は任せられない。本当に向いてること、やりたいことをやるために必要なことなのだろう。しかし、今が辛いのだ。

 


この本を読み進めている内に自分の中の価値観が浮かび上がってきた。

 


穏やかに生きたい。穏やかな人が増えてほしい。

 


仕事や人や社会に疲れて荒れている人が多すぎるのではないか。むしろ、そんな人しかいないのではないか。

 


芥川龍之介人間失格

「ああ、このひとも、きっと不幸な人なのだ、不幸な人は、ひとの不幸にも敏感なものなのだから」

と書いた。

 


傷つきやすいも強みの1つだろう。人の傷に気づけるのだから。ぼくは人を癒したくて人に癒されたい。これが本当にやりたいことではないか。

 


ぼくはやりたいことに向かって歩き出そうとした。足を踏み出すと痛んだ。歩くには傷がおおいようだ。