若手社員の逃げ場

仕事で辛いことから現実逃避して、気持ちの休まることを書きたいです。

時間を酒で潰す

 


昨日はてなブログに、長らく文章を書くことをやめていた理由について、日を跨いで振り返ると宣言した気もするがそんなことを書く気はなくなった。それに読み続けている方もいないだろう。仮にわたしのネットストーカーをしているのであれば素直に名乗り出てほしい。新しく記事を書いたらお伝え致します。

 


宣言を守る気はないが、昨日の記事を書いていて発見があった。嫌なことであれば書き続けられる、といったものだ。すなわち、厭世的なあたしの文章に終わりはない。約束を破ってまで書きたいことがあるとすれば、それもまた嫌なことだ。

 


仕事熱心でもないわたしは朝起きて、帰りたいと思う。家の中で。日中は仕事の忙しさに追われて、そういった思いは離れていくのだが、なにか失敗したり、大幅な遅れがあると、やはり帰りたいと思う。陽が落ちて、西陽がブラインドを通り抜けて身体を暖めると、また帰りたいと思う。そんな思いと、残業にうるさい上司が、わたしに理由をでっちあげさせ、タイムカードを押させるのだ。

 


駐車場を出た途端に湧いてくる後ろめたさを、たばこの煙でぼやかして、家に辿り着くと、なにをしていいのか、わからなくなる。

 


空腹が食事を求めるが、疲労感は身体をソファに縛りつけて放さない。せめてソファで明るい気持ちになろうとYouTubeを開いてみても、観たい動画が一切ない。普段は料理系の動画を観ているが自らが料理を拒否して、空腹に耐えているときには観る気が起きない。料理の影からYouTubeに勧められる動画はすべてが陳腐にみえる。果てはわたしのスマホのアプリに有用なものなどない気がしてくる。

 


社内にいるときは、早めに夕食をすませて独学でもしようと計画していたような記憶がある。記憶はあるが退屈に屈してビールをあけていた。アルコールが入った時点でなにも学べることはない。お湯を沸かしてUFOにそそぎ、切り過ぎたキャベツをタッパから皿に移す。テレビに2週目の海外ドラマを映してビールと焼きそばで幸福感を手繰り寄せようとする。久しぶりに食べるUFOの美味しさに驚く。間のあいたドラマは、前回までのあらすじが思い出せずに、経緯を思い出そうとしていたら満腹感に襲われる。

 


ドラマが終盤に差し掛かると、きっちり盛り上がりをつくって次の話を観たいような気持ちにさせられるが、追加で50分間もテレビを眺められる自信がなく諦める。

 


なにもしたいことはないのに、アプリを切り替え続けながら浴槽にお湯が溜まるのを待った。

 


身体を洗って、洗濯物を干し、皿を洗った。なにもやりたいことがないことに絶望しながら皿をすすぐと流しからカップ焼きそばのにおいがやわらかく香った。