教師期待効果の実感
この本で『教師期待効果』という言葉が出てくる。
教師が「この子は将来、優秀になる」と思って接すると実際に優秀になる。それほど教師の影響は大きいということだ。
ぼくは小学時代はクラス委員長をやるような人間だった。決してみんなのまとめ役と言うわけではないがテストの点数がよくて優等生的なポジションで、先生に評価されていた。あの時は確かに頑張ってちゃってたかもしれない。
風向きが変わったのは中学生の頃だろう。両親に夜更かしが許されて深夜テレビを観るようになった。勉強をするフリをしてカップ麺を食べながら、ぷっすまや帰れま10をよく見ていた。寝るのは1時とか2時になってから。起きるのは7時だ。5時間睡眠では到底、充分な睡眠時間とは言えず、授業中に寝てしまうようになる。そこからテストの点数はみるみる下がり放課後に先生に呼び出されるようになってしまう。クラス委員に推してくれるような先生は居なくなり、要注意人物として目を付けられるようになった。
勉強面ではその程度だが、中学生ともなれば部活動がはじまる。部屋に篭ってゲームばかりしていたぼくはスポーツなど出来ず、野球部の顧問は引退間際のぼくに向かって、使い物にならん、と叫んだ。
10年後。ぼくは本当に使い物にならない人材となって少額の給料泥棒をしながら生活をしている。
大人になってから褒められることは更に少なくなった。ぼく個人の問題ではなく年齢が原因のことだと思う。そして、怒られる頻度は変わってない。むしろ増えたとさえ思う。これはぼくが原因のことだろう。
最近言われるのは「要注意人物」「戦力にならない。」「疲れてるの?」だ。
ぼくにこんな言葉を投げつけてくるおっさんども。本当にそうなっちゃうから覚悟しろ。
25歳だが疲れはよく感じる。