グチャグチャな人がオールナイトニッポンに呼ばれる
佐久間さんのオールナイトニッポンにバカリズムさんがゲストできた。佐久間さんにいわせると、バカリズムさんは傭兵だ。芸が完成されている。
逆に佐久間さんに気に入られているオードリーはグチャグチャな状態からオールナイトニッポンをやっていて、ニッポン放送は彼らに愛着があることが伝わってくる。裏方に埋められるような余白があったのだ。だから周りの手柄にしてあげられる。だからニッポン放送は毎週のように芸歴の浅い若手をオールナイトニッポンに起用するのだ。
みんながみんな辛い現代では、グチャグチャで弱音が吐ける人が好かれるのだ。
一方、バカリズムさんは九州男児である。小学生の頃から喧嘩の強さでカーストの決まる環境で育った。舐められたら終わり、つまらないと思われたら干されると思いながらネタを書き続けた。
弱さを見せていた人が後々、世間に評価されると花になる。だから弱さというタネを植えている。バカリズムさんはそういったことをしてこなかった。タネを植える部分にアスファルトを敷いてしまっていた。
だからこそ、あの人はピンでも売れ続けられる地盤の硬さがあるのだ。
ぼくは着々とタネをまいている。水もあげずに弱さばかりを増やしている。だが、きっと今はこれでいいのだ。
なんの花か分からないぐらいいろんなタネをまいていこう。
もっとグチャグチャになって、周りに大きくまとめてもらおう。