若手社員の逃げ場

仕事で辛いことから現実逃避して、気持ちの休まることを書きたいです。

2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

オードリー若林さんがいう「応援したくなる人」

「目標のある人のほうが応援したくなるだろ?」 オードリーのオールナイトニッポンにて若林さんの言った一言。 ぼくは映画や小説の感想を書くときはその作品のあらすじから書き出す。 そのあらすじには大抵、主人公が成し遂げたい目標のことに触れる。売れる…

呪術廻戦第9話の大人論

呪術廻戦第9話の大人論 本編のネタバレをします。ご注意下さい。 呪術廻戦の9話を観ました。今回の話はななみんの名言に触れなければならないでしょう。 「枕元の抜け毛が増えていたり…お気に入りの惣菜パンがコンビニから姿を消したり…そういう小さな絶望の…

「クイーンズギャンビッド」。酒なんてやめた方がいいのは知ってるけどさ。

クイーンズギャンビッドを一気見しました。ビンジウォッチというヤツですね。 孤児院で育った女の子がトラウマや薬物中毒と戦いながらチェスの才能を開花させていくー。 孤児院では抑制されて、養子になってもなかなか口を聞けずにいました。浮世離れしてい…

香取慎吾版「西遊記」の、嘘の幸せ

目が覚めて「いい夢を見た気がする」とぼんやり夢の内容を思い出そうする。この瞬間が1番穏やかな状態かもしれない。大抵舞台は学校で、ぼくが何気なく言った発言が好意的に取られて祭り上げられるというような内容だった気がする。ハナハナの実を食べたぼく…

利他的な鬼滅の刃と利己的なビジネス書

最近読んだビジネス書に「利己的であれ」との教えがあった。尊敬するあの人の為に仕事をしても、その人が自分の前から居なくなってしまった時にモチベーションを保てなくなるからだ。と、説明していた。 対して、鬼滅の刃が流行った理由は「利他的だからだ」…

安倍公房「砂の女」解説から読みとく充足感

安倍公房さんの「砂の女」に付いていた解説から考えたことをまとめました。 砂穴に突き落とされた主人公は脱出を試みるが、村民に阻止されてー。 「希望は、他人に語るものであっても、自分で夢みるものではない」 砂のような流動的な世の中で自分が生きた証…

安倍公房「砂の女」における砂の流動性

安倍公房さんの「砂の女」を読んだ感想です。ネタバレを含みます、ご注意ください。 昆虫採集が趣味の主人公は新種の虫を求めて砂地へ来ました。そこで砂の下敷きになりそうな家に閉じ込められてー。 砂は細かくなった岩です。軽くて乾燥しているので簡単に…

「呪術廻戦」の悪役が語る感情の純度

昨日、ブログに書かせて頂いた「呪術廻戦」の名言。 気に入った名言2つの内のもう一つ。こちらも第5話から 「人間は嘘でできている。表に出てる正の感情や行動には必ず裏がある。だが負の感情、憎悪や殺意などは偽りのない真実だ」 感情として負の感情の方が…

「呪術廻戦」における平等

ネットフリクス で呪術廻戦を観始めました。 現在配信している7話まで追いついた中でよかったのが、第5話。 気に入った名言が2つあったのでその内の1つを紹介します。 「不平等な現実のみが平等に与えられている」 この世に平等などない。生物にはピラミッ…

F「20代で得た知見」による、どっちつかずのグレー

Fさんの「20代で得た知見」を読みました。 「20代の内に知っておいた方がいいこと」をまとめたエッセイ集です。 『生憎天気予報は晴れでも雨でもなく、曇りの日が多い。こんなに白か黒かを決めたがり、この色を身につけたがるのは、私たちが灰色の存在だから…

安倍公房「他人の顔」の孤独

安倍公房さんの「他人の顔」を読みました。顔を失った男が人間そっくりの仮面を被って孤独と戦う話です。 ネタバレを含みますのでご注意ください。 街に出ると人がいます、となればその人たちの視線がある。作者はこの視線を「腐食性の毒をまぶした針」と表…

カフェインは精神安定剤よりも効く

会社を休みはじめてから2ヶ月が経った。処方された薬を飲んでもなかなか、胸の痛みは引かない。唯一の趣味だった「お酒」も薬の飲み合わせが悪いらしく週に1回まで数を減らした。 お酒に代わって増えたのがエナジードリンクである。 薬の副作用で襲ってくる…

堕落の労力のために

夏目漱石作「それから」を読みました。 両親から結婚を迫られている主人公がのらりくらりと生活しながら自分の気持ちに気づいていく話。 主人公の代助は頭のいい人物のようだが、お金を持っている両親に生活費を貰って自分は働こうとしない。それどころか働…

その舟を漕いでゆけ

鈴木祐著「科学的な適職」を読みました。 自分に合う職業、所謂「天職」を科学的に見つけよう、という本です。 老人に後悔したことを聞くと、キャリア選択についての後悔が1番多いそうです。人が自由に仕事を選べるようになったのは19世紀からで、人類史の中…

偽物の殻

武田友紀著『「繊細さん」の本』を読みました。 小さなことが気になってしまうような「繊細」な方に向けられた本で、症例や対処法が載っています。 読んでて「なるほど」と思ったのが、 「本当の自分」を抑えて殻をかぶっていると、その「殻」に合う人が集ま…