呪術廻戦第9話の大人論
呪術廻戦第9話の大人論
本編のネタバレをします。ご注意下さい。
呪術廻戦の9話を観ました。今回の話はななみんの名言に触れなければならないでしょう。
「枕元の抜け毛が増えていたり…お気に入りの惣菜パンがコンビニから姿を消したり…そういう小さな絶望の積み重ねが人を大人にするのです」
労働も呪術師界隈もクソだというななみん。例え話には惣菜パンを出す。苦労してきたんでしょう。
余談ですが、ぼくもお金と時間がなくて惣菜パンのみでご飯を済ませていた時期があります。スティックパンと他2種類のパンを組み合わせれば肉体労働者の2食分の食事になり、それでいて500円程度と最強のコスパを発揮します。しかし、冷えたパンは心まで蝕んでいくようでした。
絶望を重ねると多少の絶望では揺るがなくなる。あるいは絶望が満杯に膨らんで小さな衝撃で壊される。大人は強くて儚い。
芸能界の人たちは子どもっぽいと感じる人が多い気がします。華やかな芸能界で絶望を感じてこなかったのか、ぼくらが抱える絶望を忘れさせてくれる為に寄り添ってくれているのか。
苦労人のななみんは、「子どもだから」と自分の危険よりも虎杖の安全に心を配ります。
希望だけでは子供のままだ。今後予想される絶望から身を守る為に教育し、それでも避けられない絶望によって大人になっていく。
ぼくはまだ子どものようだ。