記憶の意味

ネットフリクスのドキュメンタリー「こころをダイジェスト」より「記憶」

記憶は1年でほとんど忘れられる。ぼくは昔の日記を読み返すと覚えていない内容に驚いてしまう。

世界には記憶を競うコンテストがある。チャンピオンの記憶の仕方は物語に置き換えることだ。数字の並びをアルファベットにしてそこから物語に変えていく。語呂合わせのようなものだろう。数字の羅列も物語にすれば印象に残る。瞑想も効果的だ。

記憶は曖昧だ。警察に尋問されれば記憶は改竄されて無実の罪を自供してしまう。大事にしている思い出も誰かに作られたものかもしれない。

ならば不完全であるのになぜ記憶はあるのか。それは将来の為である。記憶は過剰に感情を加えられる。恐ろしい記憶はその恐怖を増す。失敗の恐怖が強くなり警戒心を生む。楽しい思い出は輝きを増し、そこに到達しようとする希望となる。