若手社員の逃げ場

仕事で辛いことから現実逃避して、気持ちの休まることを書きたいです。

あちこちオードリー「不利になるCreepy Nuts」について

 

 


土曜日のオールナイトニッポン0がすきだ。週替わりでパーソナリティがかわる。まだラジオを経験したことのない若手やラジオのイメージのない有名人が深夜に話す。知識0の状態からはじまって、番組の終了時にはファンになっている。最近ではZOCを知った。用意した手紙を涙ながらに読み上げるメンバーの声を聴いてすきになった。この番組の魅力はやはり『知らない人に出会える』ところだろう。

 


先日の『あちこちオードリー』にCreepy Nutsが出演した。以前も出演したことのある2人だが、この番組でTVの愚痴を話したら逆にオファーが急増した。武道館のライブも成功させている。冠番組もはじまり、あらゆる分野で大活躍している。誰の目からみても絶好調の彼らだが、若林さんは彼らの現状を心配する。「もうレギュラー番組の悪口言えないでしょ?」

 


他ジャンルの有名人が飛び入りでゲスト出演するわけではない。レギュラーとして毎週同じ裏方さんと目を合わせて番組をつくる。なにか悪態をつけば、その番組のスタッフさんは気がついてしまう。DJ松永さんは「申し訳なくて(悪口)もう言えない」と話した。

 


本業にも支障が出る。R指定さんはラップバトルの日本一だ。しかし露出がふえて、功績から人柄まであらゆる情報を握られている。いくらでもラップにのせてディスれる。ヒップホップ業界では圧倒的に「持たざる者」が強いそうだ。

 


若林さんは「自分のいる芸人の世界でも同じだ」と言う。2年前のミルクボーイやぺこぱは衝撃だった。面白さと同時に「新しいお笑い」をみているという興奮があった。そういう意味では小島よしおさんの衝撃は大きかった。自分の出番で「失敗した」と言って仰向けに横になったかと思えば、勢いよく立ち上がり「そんなの関係ねぇ!」と吠える。

 


移り変わりの激しい時代だ。clubhouseが流行ってることを耳にして招待を待っていたら、タレントが「あのアプリはもう廃れました」と言う。新しい曲が配信され続けて同じ曲ばかり聴いていると追いつけなくなる。ワタナベのお笑い大会が開かれれば結成1年のトリオが優勝し、「第8世代か?」ともてはやされる。美男美女が同じポーズをして動画を撮ったかと思えば、数日後にタイミングを合わせたように違うポーズの動画を撮る。知らない人がテレビに出ていても「多分LDHの人」「多分AKBグループ」と言っていたら2回に1回当たっていたが、もうどこから出てきた何の人かわからない。上半期に流行った流行語に古さを感じてしまう。

 


新しいことに意味があり、ニューカマーが求められている。スポットライトは常に照らす先をかえて、誰かが照らされるたびに会場は湧く。まだ暗闇にいるぼくはそのことがうれしくなった。いま送っている拍手がぼくに返ってくる。