「涼宮ハルヒの憂鬱」の人間原理について
アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」を観はじめました。その中に出てきた「人間原理」という言葉が面白かったのでご紹介します。ネタバレを含みますのでご注意ください。
人間原理は、「人が宇宙を観測できる為、宇宙がある」という理論です。人間が宇宙を観測することができなければ、宇宙の存在は誰に知られることもなく、あってもなくても同じなんです。
そこからこのアニメは展開していき、「なぜ宇宙はこうも人類に都合のいいようにできているのか」といったことを言及します。重力定数や粒子の質量比が僅かでも違えば宇宙はこのような姿になることはなかった。
もしかすると何者か人為的につくりだしたものではないか。フィクションの世界にはこの世に似せた、あるいは独自に創造された宇宙が広がっている。そんな形でこんな宇宙をつくりだしたのではないのか。ぼくたちが蟻の観察キットを楽しむように、人間のする行為を眺めて楽しんでいるのではないか。環境をめちゃくちゃにしたり、隕石をおとしたり、戦争を起こして、無作為に選んだ男女を結ばせて。
そう思ったら自分の人生なんて別に懸命に生きなくてもいいではないか。楽にのんびり生きてやる。働き蟻たちの運んでくるエサを待ちながら。