若手社員の逃げ場

仕事で辛いことから現実逃避して、気持ちの休まることを書きたいです。

Amazonの創業者ジェフベゾスが語る独自性の代償

 


クリストファーノーランが監督した映画『テネット』では時間が巻き戻る。ビデオの逆再生のように巻き戻る人と巡行する人が同じ画面で行き交う映像は驚かされた。映画に登場する科学者は時間が逆行する現象を『エントロピーの減少』だと説明した。エントロピーとは乱雑さを意味する物理量である。自然界ではエントロピーの流れは一方向のみである。つまり割れた花瓶は戻らないし、混ざりきったミルクもコーヒーとは分離しない。この値を減らせば時間が戻っていくのだ。

 


Amazonの創業者ジェフベゾスはCEOを退任する前に株主に向けてリチャード・ドーキンスの著書『The Blind Watchmaker』を引用した。

 


『死を辛うじて食い止めることは、懸命にやらなければなりません。放っておくと(死ぬとはそういうこと)、体は環境と平衡な状態に戻る傾向にあります。

例えば、人間の体は通常、周囲の気温よりも高く、寒い気候ではその差を維持するために、一生懸命働かなければなりません。死ぬとその働きが止まり、温度差がなくなりはじめ、最後には周囲の温度と同じ体温になります』

 


平衡状態になった物質は再びエネルギーを加えないと熱を得られない。ジェフベゾスは「独自性を保つには絶えずエネルギーを注がなければならない」と伝えた。

 


ぼくのまわりに自分の意見を決して曲げない頑固ものが何人かいる。当然、彼らに反発する人間も少なくなく、ぼくはもっと柔軟になればいいのに、と思うが、彼らはそうしない。彼らは敵をうむが自分の思いを譲らないので主張が通る。周りの人間は後から文句をいわれるのが面倒だからあらかじめ彼らに意見を聞いておく。そして彼らの思い通りコトは進むのだ。彼らは知っているのかもしれない。独自性を捨てれば平衡状態にもっていかれることを。キャンプで薪に火を起こすのが困難なのと同じように0から熱を起こすのには相当の労力がいることを彼らは知っているのだ。だから熱を絶やさない。ずっと我儘でいれば急に我儘になった人よりも自然である。彼らはエントロピーでさえもコントロールできるようになるのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 


ベゾスの言葉を特集したネット記事です

https://www.lifehacker.jp/2021/05/234002jeff-bezos-shareholder-letter.html