若手社員の逃げ場

仕事で辛いことから現実逃避して、気持ちの休まることを書きたいです。

大脳と、人が群れる理由

 


テレビの深夜番組がすきだった。攻めた笑いや売り出し中のアイドルが観たくて夜遅くまで起きていた。ゴールデン帯の番組よりも番組の移り変わりが早かったが、面白いコンテンツを見逃したくなくて新聞のテレビ欄の下の方にある小さなスペースを常にチェックしていた。当然昼間は起きてることが出来ずに、中学生だったぼくは1時間目から7時間目まで寝続けるという偉業を達成した。あの頃はそれでいいと思っていた。しかしあの環境で眠っていたのは単に寝不足だったからというわけでもなさそうである。

 

 

 

TEDのスピーチが話題になった植松努さんをご存知だろうか。教育や夢について語ったスピーチだったが、野心よりもあの人の人柄のよさが伝わって優しい気持ちになる素晴らしいスピーチだった。あのスピーチから植松さんの動向を追っている。そんな中、あるインタビューで植松さんがこんなことを言っていた。

 


『そもそも人間が、なぜ群れを成さなきゃいけないかというと、人は大脳が発達したおかげで睡眠をとらないといけないんですよ。寝てるあいだは無防備で、一人じゃ生きていけないから、仲間がいるんです』

 


(https://logmi.jp/business/articles/324268)

 

 

 

深夜テレビにハマったときもなんだか孤独感を感じていた。実家で暮らしていたのに、である。クラスでうまく馴染めなかったからかもしれない。1人だから眠れずにテレビを観ていたのだろうか。教室にはたくさん人がいたから安心して眠っていたのではないだろうか。

 


今でもたまに寝れない夜がある。そういう夜は決まって不安な気持ちだ。睡眠なんて無防備なことができないほど気が張り詰めているのだろう。しかし次の日の仕事を考えて、睡眠不足を心配してしまう。そのまま眠れずに不眠のまま会社に向かったことも数える程度だがある。

 


どうせ寝れないのだからと諦めてその時間を楽しもうとドラマをみたり本を読んだが、そうすると寝れた。エンタメに救われて安心したのだろう。中学生の頃となにもかわっていない。それでも普段ははやく眠れるようになってはいる。孤独感が薄まっているんだろう。人が人を求めるのは自分のできないことを埋めるためだけではない。安眠するためでもある。