若手社員の逃げ場

仕事で辛いことから現実逃避して、気持ちの休まることを書きたいです。

フワちゃんのラジオでアンガーマネジメントを教わった話

 


大人になっても4月は節目の季節である。学生の時は誰と同じクラスになるかドキドキしたし、憂鬱になったりした。会社に勤めていても4月は新年度のはじまりであり、新入社員が入ってきて部署移動がある。ひょっとすると頂けるお賃金が増額する可能性もある。あの頃と同じようにドキドキして憂鬱になる。変わったことといえば、歳をとって体感時間が加速して正月気分だったはずが、すぐにまた違う区切りがやってくることである。急激な気温の変化も相まって身体がついていかない。年に数回のハズなのに衣替えをしまくってる気がする。

 


新生活で年齢を問わずに変わることならテレビやラジオの新番組だろう。娯楽の多様化によって、これらにそこまでの時間は割けれていないが、まさか新番組の中で1番安定して面白い上に爆発力のあるコンテンツが「フワちゃんのオールナイトニッポンX」だとは思わなかった。

 


フワちゃんがあのテンションで一人喋りをする1時間。過去にもゲストの形であったり、特番という形での出演はあった。しかし特番ではフリートークが出来ずに泣き叫ぶことで、時間を稼いで番組として成立させていた。もちろん大笑いしたものの、特番ゆえの爆発力であり「いいもの聴けてラッキー」ぐらいの気持ちでいたらレギュラーである。そして毎回面白いというのが奇跡だ。

 


彼女をはじめてみたのはネクストブレイク芸人として番組に現れた時で、自撮り棒を片手に出演者と写真を撮って帰っていった。ただのファンである。暴走ファンにぼくはどんなリアクションをとればいいのかわからずにただ呆然としていた。

 


フワちゃんをすきになったのは衣装がかわって席から立ち上がらなくなってからかもしれない。「日テレの特番に出てハネれば売れる」と言った鋭い分析をしたり、流暢な英語を話したりする。テレビではしゃいでいた一般人がクレバーに発言していたら笑う。聞けば元AKBの指原さんと友人らしい。IQが離れている人とは会話が成り立たないそうなので指原さんと同等のIQの持ち主なんだろう。指原さんぐらい賢い人でありながらフワちゃんはたびたび自制が効かなくなる。フリートークがなくて泣くし、番組で失敗すれば癇癪を起こして「大丈夫、ただの発作だから」と冷静に流して再び癇癪を起こす。いい意味で危なっかしい。毎回ネットニュースになりそうな炎上案件をばら撒いて、すぐにフォローを入れるも毒が強すぎて鎮火できていない。どこまでがキャラなのか。どこまで考えての行動なのか。どれだけあの人の行為は許されているのか。この危ない橋は渡り切れるのか。目が離せなくなる人物だ。

 


感情に任せてトークする彼女だが、初回は特にかかっていた。なんらかの理由で怒るときに小川菜摘さんの真似をするのである。「ムカつくと自分の中の小川菜摘が出てくるよね」と彼女は笑っていた。それが何度も繰り返されるもんだからリスナーから「ぼくは自分の中の小川菜摘が現れたら出前館のCMを思い出して怒りをおさめてます」とメールが届いた。恐るべきアンガーマネジメントである。小川菜摘さんで感情をさらけ出して出前館のダンスを思い浮かべて消火する。たぶんあのCMが頭の中にあればどんなことも許せると思う。ゴールデンウィークで1度小休止してから、再び社会に戻ればやり場のない怒りを溜め込んでしまうこともあるだろう。そのときは浜田夫妻を思い出してやり過ごしたい。