若手社員の逃げ場

仕事で辛いことから現実逃避して、気持ちの休まることを書きたいです。

耳かきし続ける

 

 


耳かきが癖だ。ぼくの人生を分析すると睡眠時間の次に耳かきの時間が並ぶ可能性がある。信号待ちの度に耳に小指を突っ込んでいる。しつこく耳の中にしがみつく耳垢がとれると心のシコリが取り除かれたかのような気持ちになる。その大きさがわかりやすく成果として現れるので達成感も同時に味わえる。趣味の欄に書き込んでも許されるのではないだろうか。

 


耳かきを単独ですることはあまりない。テレビを観てる時間にしたり、ネットニュースを読んでる間にすることが多い。しかしそれらの内容は入ってこない。耳の中を掻いてるハズなのに脳を耳かきでなぞっているかのように頭はボーッとしていく。曖昧な頭のまま時間は過ぎ去り、耳かきをしたまま2時間が経っていたこともある。耳にだけ作用してる行為だとは思えない。20代の貴重な時間を有意義に使いたいと考えてるのに耳を掻いてなんの情報も得られないまま時間だけが消費されているのである。

 


一度だけどうしたら耳かきの頻度が減らせるかと真面目に考えたことがある。そのとき考えたのが「小指にわさび等の刺激物を塗る」であったが耳の穴にわさびが入り込んだところで痛覚が働くのかわからないし、もともと指を舐める習慣もない。わさびがついていようと耳垢がついていようと関係ないのである。むしろ指先に調味料をつけていたら不用意にモノに触れず、生活に支障が出ると思ってやめた。

 


事務の女性が指につけているゴムの指サックをつけて耳の穴に入りきらない大きさにしようかと考えもしたがそれはそれで気持ちがよさそうなのでやめにした。また耳かきに時間を盗まれるのだろう。