若手社員の逃げ場

仕事で辛いことから現実逃避して、気持ちの休まることを書きたいです。

YOU さん友だちになってください

 

 


この世で考えうる愚問の一つが「何歳まで恋愛対象になりますか?」である。なぜこの質問が愚問であるかというと答えが変数だからだ。つまり、YOUさんの年齢とともに上限が上がる。彼女のどこに惹かれるのだろうか。あのハスキーな声だろうか。それともズバッと放たれる言葉だろうか。あるいは何者でも受け入れてくれそうな懐の深さであろうか。

 


先日の星野源さんのオールナイトニッポンにYOUさんがゲスト出演した。星野さんはラジオで度々流れる番宣CMにてYOUさんのことを「憧れの人」と話していたが、いつからか「友人の」とかわっていた。聞けば、YOUさんがラジオにゲスト出演する前に「友だちになってください」と星野さんがお願いしたそうだ。YOUさんはその言動が「とても不自然だった」と話す。

 


たしかに過去に「友だちになってください」とお願いした経験はないように思う。「あの人と友だちになりたいんだよね」と知り合いに願望を話したことはあるが本人と対面して交渉したことはない。小さいときは知らない内に仲良くなっていたし、今はお酒の席で仲を深めている。

 


友だち未満の人を飲みに誘い辛い状況である。しばらく新しい友人をつくるのは難しいかもしれない。だからこそ、面と向かって「友だちになってください」と言える気持ちが必要なのかもしれない。

 


YOUさんはぼくの中では『タレント』として認識している。Wikipediaで調べてみたところ『女優、歌手、タレント、モデル、エッセイスト』と紹介されている。なんでも、これといってやりたいことがないそうだ。なんとなく楽しそうなことをやっている。しかし、やる気がないわけではなく、その先々で元ヤンの負けん気を発揮して功績を残す。「この歳でどこにいくのかわからない」と話すYOUさんはどこにでも行けそうな気がして、やりたいことの見つけられない自分も、知らない場所に辿り着けるように思えた。

 


いろんな場所に流されていったYOUさんは逆に、落ち着いてしまうことが怖いそうだ。「あまり凪だと溺れる」と言っていた。

 


そんなYOUさんがリスナーからの人生相談を受けた。「リスナーの女性がパートナーの男性と喧嘩すると、向こうが黙ってしまって困っている」との、メールが届いた。

 


ぼくも喧嘩をすると黙ってしまうタチだ。星野さんもYOUさんも、「喧嘩をすると黙ってしまう男性は多いかもしれない」と言っていた。なんだか口喧嘩をして望まれるような結論に辿りつかない気がするし、強い言葉をぶつけ合いたくない。女性の怒りはタイミング的な問題で、時間をおけば丸く収まると思っているかもしれない。

 


YOUはむしろ「喧嘩したい」らしい。関係がかわらないまま続くと心配になるそうだ。エッセイストの内田也哉子さんも

 


「喧嘩は宇宙のビッグバンみたいなもので

 そこから軌道修正できる」

 

 

 

と話していた。

 


リスナーさんの相談を大きく括ると「不満があるが、関係が壊れることが心配で言えない」である。男女の関係に関わらず、気を使い過ぎて、問題意識はあるものの衝突を恐れて問題を先延ばしにしているケースは多いように思う。ウチの上司は「パワハラだと思われたくないから若手に強く当たれない」と話していた。

 


男女の問題に話を戻すと、星野さんとYOUさんは相談の末、「女性の方からちょっとだけ歩み寄った方がいいかもしれない」と結論づけた。男女を分けて考えるのは前時代的で望ましくないかもしれないが、やはり喧嘩になると逃げてしまう男性よりも、女性の方がコミニケーション能力に長けているのだ。思えば、女性は小学生だったり、中学生の頃から椅子にじっと座ってお喋りすることが出来ていたように思う。ぼくは今でもお酒がないと長時間喋られない。

 


しかし、仮に一生涯パートナーと添い遂げようと思えば、女性を見習って、こちらからも今の関係に問題提起して衝突しながらも解決に辿り着こうとすることをしていかないといけないかもしれない。波が起きないとどこにも辿り着けないのだ。