若手社員の逃げ場

仕事で辛いことから現実逃避して、気持ちの休まることを書きたいです。

家具屋のおじさんに、松本まりかと泣いた話

 

 


先日の情熱大陸松本まりかさんが登場した。松本さんといえば、ソフトバンクのCMに出演して白戸家の"お父さん"にガラケーからスマホへ機種変させたり、バラエティ番組に出れば料理に大量の油をかけて、驚かされた。

 


昨年のブレイク女優にランクインしており、情熱大陸の密着中は体力面や精神面で心配してしまうような場面が多かった。少々無理をしているようにみえる彼女であったが、無理を続けるのは幼少期から抱えた想いによるもののようだった。

 


彼女はシングルマザーの母親に育てられた。1人の時間が多かった彼女は『寂しい』や『好かれたい』という思いが強く、ブレイクしている現在も『嫌われたくない』といった気持ちがあるようだ。

 


ぼくも学生時代から友だちが多い方ではなく、孤独感を感じており、1人でいるときに同級生たちが教室で盛り上がっていると、1人でいることがとても恥ずかしいように思えて、家に帰りたくて仕方なかった。今でも会社で人集りをみると、どこか遠くへ行きたくなる。その輪に入りたくても嫌われてしまうような生意気な態度はとれないし、出過ぎたこともできないので口数は減る。そして『少々、無神経ではないか』と思っていた同期が先輩社員たちと登山してたり、バンドを組んでいることを知ってどうしていいのかわからなくなったことが数えきれないほどある。

 


久々に休みのとれた松本さんは気になっていた家具屋さんに出向いた。少し不恰好な癖のある木々を見事に組み合わせて素敵な家具に仕上げていた。家具屋のおじさんは松本さんに言った。「若い頃は『もっと嫌われろ。嫌われたら一人前だ』と言われた」と話した。誰にも嫌われずに好かれようと思うと、誰の印象にも残らない無難な人間になってしまう。誰かに嫌われても誰かに深く愛されるような人間になれるかもしれない。他人を恐れて黙っていては駄目だ。愛されるために嫌われたい。