若手社員の逃げ場

仕事で辛いことから現実逃避して、気持ちの休まることを書きたいです。

登大遊の「けしからんですよ」

 

 


ウチのオフィスは土足厳禁である。下駄箱で上履きに履き替えて階段を上がる。空調は弱々しい。あるいは空調の口の真下にいるぼくのところはその心地よい空気が届かない死角になっているかもしれない。より苦しいのは夏場だろうか。私服とのギャップが大きいから辛いのかもしれない。設計職であっても現場にモノを見にいく。ダボっとした服は危険だから着れない。そうなると我々も作業服を着なければならない。しかし半ズボンはどうだろうか。上が半袖なんだから許されるような気もする(おじさんの半ズボン姿が見たくないとしても)。夏場であれば作業服の下はTシャツを着ている。自分の席でTシャツ姿になっているおじさんもいるが、ぼくのような若手がやるのは少し勇気がいる。卓上扇風機を置いていたこともあるが、『(音が大きくて)迷惑になるんじゃないか』と思い、引き出しにしまった。

 


先日の情熱大陸プログラマ登大遊さんが出演していた。あの人は「けしからんですよ」と言いながらボタンのシャツを脱いだ。こんな格好じゃプログラムは打てない、と話していた。おそらくあの人にとって適切な服装がその都度あるのだろう。シャツを脱いだ登さんは国内に毎秒1000件送られてくるというウィルスと闘っていた。

 


ぼくは上司や先輩に対して遠慮がある。その遠慮が服装にも現れているんだろう。しかし登さんに言わせてみればそのことも『けしからんこと』かもしれない。ぼくの遠慮は能力不足によるものである。なのに、服だとか空調だとかつまらないことを言いわけにしている。服を脱ぎ、シャツにプリントされたマリオを見せつけてやろう。「ゲーム好きなの?」みたいな会話になるかもしれない。