若手社員の逃げ場

仕事で辛いことから現実逃避して、気持ちの休まることを書きたいです。

Netflix「さらば!2020年」で思い出す1年間

 

 


去年はどんな1年だったでしょうか。コロナウイルスの蔓延で色んなことが制限されて、似たり寄ったりな1年だったのかもしれません。芸人さんのラジオを聴くとゲームか、リモート飲み会か、料理をはじめたか、のどれかで、フリートークをつくるのに苦労している様子でした。

 

 

 

Netflixドキュメンタリー映画「さらば!2020年」ではサミュエルLジャクソンらが2020年を回想して笑い飛ばします。お国柄でしょうか。日本の人がつくったらみんな真面目なことを話して涙を浮かべると思います。出演者たちは不謹慎とか炎上を気にせずにふざけまくって「バイデンは200歳」だとか「ウェスタロスが不死の軍団に攻め込められる」とか「エンドアの戦い」がどうとかファンタジーやSFの話を盛り込みます。それぐらい現実味のない1年だった。ぼくの近所の薬局も田舎なのに何処から湧き出てきたのかたくさんの人がトイレットペーパーを買うために列をつくっていました。

 


数年前まではオリンピックだったり、5Gだったり、自動運転だったりが2020年を期限に進められていた。準備してる間はどれも未来や進歩を感じて、「なにかが、かわるかもしれない」と期待しながら過ごしていたが、全部、どこかへいってしまってニュースやCMでなくとなく目にするものにおさまっている。

 


よく「人と仲良くなるには共通の敵をつくるといい」と聞く。コロナウイルスは全人類にとって厄介な存在のハズなのに世界はひとつにならなくて、むしろ黒人が撃たれてデモになったり、芸能人がSNSに傷つけられて、飛沫が飛ぶから会話も憚られる。目に見えない敵は見る人によって形をかえる。感染してしまった方を特定して晒す人もいたし、営業している飲食店に嫌がらせをした人もいたかと思えば、マスクもせずにウロウロしている人もいた。

 


ぼくは仕事がうまく行かなくて家から出れなくなった。会社と家の行き帰りだけしか行き場がなくて同じようにうんざりした人も多いと思う。

 

 

 

「コロナがおさまったらなにをしたい?」なんて質問も、とうの昔にやり尽くされてもう話題にあがることもなくなった。でもぼくはコロナがおさまったら友だちと直接会って酒を飲みたい。次の日に後悔するぐらい飲みたい。出かける前にマスクを探すことはない。別れ際に「コロナがおさまったら会おうね」なんて言わずに次に会う約束をしたい。飛沫のことも気にせずに笑いたい。