「ONE PIECE」における外国人
ONE PIECEの麦わらの一味はいろんな島を冒険する。だから島民たちからみたら彼らは部外者である。彼らの立場についてコミックの94巻にて言及されていたので話したいと思う。なお、ネタバレを含むのでご注意ください。
一味が只今冒険しているのは貧富の差が広がる"ワノ国"。奴隷のように働かされる住人たちは、上の圧力が怖くて不当な現状を受け入れていた。そんな彼らにルフィはいう。
「何が"日常"だ
言いなりに動いて…
ダンゴ貰って生かして貰ってんのが日常!?
目ェ覚ませ!!!お前らただの奴隷だ!!!」
「おれが他の国から来てて何が悪い!!
余所者がこの国守っちゃいけねェのか!!?」
日常を過ごすのも困難な時代だ。労働者は足りず、移民が来れば「賃金が下がる」と叫ぶ。世界は分断されてしまっている。この世界は間違っていると気づいているのに、なにもできずにいる。今過ごしている日々を日常だと信じ込んで。
その後、殿様の息子が生きていたことが判明して、島民と一味は団結することになる。その姿を見ていたものはこう思った。
「そうか
足りないものは 夢だ
戦いのその先だ」
いまよりもいい未来がないと戦えない。目を開け。夢を探せ。夢さえあれば戦えるんだから。