「ONE PIECE」の笑顔
先週の日曜日にONE PIECEのアニメが放送されていました。話を追わなくなってから数年が経ち、完全に知らない話がTVで展開していた。何歳になってもONE PIECEにはワクワクさせられる。アニメの話に追いつきたくてぼくは五冊ほどコミックをまとめ買いした。その感想を書きます。コミックの92巻と94巻にストーリーに触れますのでネタバレにご注意ください。
麦わらの一味はワノ国に到着。しかし、そこは貧富の差が広がっておりお腹を空かせた住人が沢山いました。住人たちは将軍様に食べ物を献上して、そのおこぼれしか与えられません。工業廃水によって水さえもなかなか手に入れられない。そんな状況で笑って暮らす村がありました。
「貧乏なんかにゃ負けねぇよ!!
泣いても貧乏
笑わにゃ 損♪損♫」
同じ困難であれば笑って過ごそうという逞しい姿勢。ポジティブなセリフで、自分もそう在りたいと思ったのに涙が出そうになる。
どんな時でも笑顔の住人たち。しかし、それには裏があった。薬(人工悪魔の実)の副作用で仮面のように笑顔が張り付いてしまっていたのだ。大切な人の死に涙することもできない。
自分の苦しさを笑ってやり過ごすことはとても素敵だ。しかし人の悲しさに寄り添えないのは寂しい。
ルフィは「あいつが誰であっても
死んで笑われていい奴なんている筈がねぇ」という。
お葬式で泣けなくても、関係のないところで笑ってしまってもいいと思う。しかし感情を強制するのはよくない気がする。
ONE PIECEを読んでる間は大きく感情が動かされる。最近連載された第1000回は好評だったそうだ。まだ最新話には追いつけていないが、ルフィたちでたくさん笑って、思いっきり泣きたい。